小さなVPSをゲームサーバーの艦隊に
ぼくたちのオンラインの世界は、ポータルも、公式ワールドも、プレイヤーが作った世界も、すべて借りているLinuxサーバー(VPS)1台で動いています。データセンターも、5桁のクラウド料金もありません。この記事では、サーバーをどう構成したのか、そして途中で学んだことを紹介します。
まず守りをかためる。ゲームをサーバーに載せる前に、基本のセキュリティを最優先にしました。必要なポートだけを開くファイアウォール(ufw)、自動ログイン攻撃を防ぐfail2ban、そして鍵だけで入れるSSHです。リバースプロキシにはDocker版のCaddyが動いていて、TLS証明書を自動で取得し、リクエストを正しいコンテナに振り分けます。
世界ごとに専用のコンテナ。ゲーム本体はDockerイメージとして動き、世界ごとに専用のコンテナが、決まった上限つきで用意されます。1つの世界につきRAM 768 MBとCPU 2コア、同時にアクティブにできる世界は最大10個です。こうすれば、ひとつの世界がサーバー全体を落としてしまうことはありません。
こちらに電話してくれる監視。Netdataが、「ディスクがいっぱいになりそう」から「ポータルが応答しない」まで、140を超えるアラームでサーバーを見張っています。何かが引っかかると、スマホにプッシュ通知(ntfy経由)が届きます。だから、プレイヤーより先に問題に気づけます。
いちばん意外だった発見:アイドル時に測ってみると、使われているメモリのおよそ半分は、ゲームではまったくなく、Dockerと監視そのものに使われていました。ゲームを支えるインフラのほうが、待機中はゲームより重いのです。推測ではなく測らなければいけない、という良い教訓です。
数か月運用してみての結論です。きちんと守りをかためた小さなサーバーで、インディーのマルチプレイゲームは十分に動きます。上限を決めて、目を配っていればの話ですが。
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